2023-11-23 UPDATE
○お寿司は魔法の食べ物
特別養護老人ホームでは、よく口にする言葉です。
咀嚼(かみ砕くこと)や嚥下(飲み込むこと)能力が落ちてきたゲストさんも、お寿司を目の前にすると目を輝かせ、一生懸命食べようとされます
もちろん、“球麻痺”(延髄にある脳神経核が障害され、口・舌・喉の運動障害が起こる)や、重い(深い)認知症で“食認知”(食事を食事として認知)できないゲストさんには難しいですが、それ以外のゲストさんたちには、私たちがなんとか工夫をして食べていただくように努めています
お誕生日のリクエストも“お寿司”のリクエストは多く、他にステーキや甘いスイーツと人気を分けています
“てまり寿司”、かわいく手鞠状に握られたお寿司です。感染症が流行する前は、一人前+おかわり自由でした。中にはいつもの倍以上食べる方もおられ「美味しいわ」、「久しぶりやわ」と楽しい言葉に包まれた時間でした。けど、今はこういうことができません
コロナの影響はいろんなところに出ていますが、“楽しく・賑やかな”食事ができなくなったのが残念です。
○お寿司は魔法の食べ物
これは、お寿司が好まれれるということもちろん大きい理由なんでしょうが、お寿司はだいたい一人で食べることはありませんものね。何かのお祝い事とか、特別な時とかに、親しい誰かと一緒に食べることが多いものですよね。そんな、楽しい体験も食欲に繋がっているのだと思います
ゲストのみなさんに、美味しく食べていただく。それは、私たちの喜びなんです
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