2025-03-03 UPDATE
3月3日は「ひな祭り」
ところが、「こどもの日(端午の節句)」が祝日なのに、「ひな祭り(桃の節句)」は祝日でないですよね。
疑問に思ったことはありませんか?
実は、江戸時代には五節句のひとつとして桃の節句も祝日とされていたそうです。しかし、明治6年に新暦が採用された際に残念なことに五節句の祝日が廃止されてしまいました。
五節句とは、年に5回ある重要な季節の折りめとして神祭が行われる日とされています。
1.人日(じんじつ): 正月7日
2.上巳(じょうし): 3月3日
3.端午(たんご): 5月5日(祝日!)
4.七夕(しちせき): 7月7日
5.重陽(ちょうよう): 9月9日
五節句については、七夕を除いて後は馴染みが薄いのが正直なところ。つまり、この時点で「端午の節句」も「桃の節句」も両方共に祝日から外れてしまったというわけです。
そこで3月3日(桃の節句)と、5月5日(端午の節句)をともに祝日に復活させようという声が上がりました。ただ議論の結果として、1948年になって男女に関係なく5月5日が「こどもの日」として制定されたのです。
こんな蘊蓄はさておき、「ひな祭り(桃の節句)」には、雛人形を飾ります
赤ちゃんの健やかな成長と幸せを願って飾るひな人形。
お人形はもちろん、お道具一つ一つにも大切な意味が込められています
○親王(しんのう) 男雛と女雛
○官女(かんじょ)
○五人囃子(ごにんばやし)
○随身(ずいしん)
○仕丁(しちょう)
○お嫁入り道具
○御輿(おこし)入れ道具
これらにお料理などを追加し、緋毛氈を敷き、親王台の後ろに屏風、横に雪洞(ぼんぼり)をあしらい飾ったのが「七段飾り」。親王だけ飾った「親王飾り」、「親王と三人官女」、さらに「親王・三人官女・五人囃子」と、いろんな飾り方があるようです。
施設でも、いろんな飾り方をして楽しんでいます。おおむね寄贈いただいたものですが、それぞれに趣があって魅入ってしまいます。いくつかの小さな親王は、職員が揃えたもの。これはこれでそれぞれに「かわいらしい」、なんかほのぼのします
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