2020-05-16 UPDATE
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『東京ラブストーリー』が話題らしい。かつて大ヒットしたトレンディードラマのリメーク版である。都会の女性「リカ」と、地方から転勤してきた「カンチ」をめぐる物語は、旧作を踏襲しながら空気はまさしく現代。そもそもネット配信というやり方が昔とは違う。
職場にパソコンが並び、恋人たちはスマホで頻繁にやりとりし、LINEの既読スルーにいらいらする。まあ、なにもかも「今」だが、変わらないのはオフィスという舞台である。そして、勤め先と家の間の居酒屋やカフェである。そう、30年近く経ても、このドラマは人の集まる会社と、人の往来が前提なのだ。これからの時代には、しかし同じような再リメークは難しいかもしれない。コロナ禍をきっかけにテレワークが進み、将来も在宅勤務を基本にするという企業が出てきた。都心に構えたオフィスを解約するケースもあるそうだ。こういう流れが加速すると、働き方どころか生活全般も、都市のすがたも様変わりするだろう。
未来の「リカ」と「カンチ」はオンラインでデートを重ね、じかに顔を合わせぬまま恋の駆け引き……などとあいなるのかどうか。いやいや、場所としての会社が消えても、人はどこかでリアルなつきあいを深めていくはずだ。むしろ無駄な時間が減って私生活が充実するに違いない。上司がウェブ会議を長引かさなければ。
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私はウェブ会議を長引かしたりはしない(たぶん)と思っている、平成版カンチとリカの同世代です。平成版はリアルタイムで観ていました。令和版も今楽しく観ています。
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読書派ですので原作コミックもしっかり所有。今もしっかり手元にあります。
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どっちも面白いですが、原作に寄せている令和版の方が好みです。平成版はキラキラしすぎていて手の届かない憧れのようでした。
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【春秋】にある“人はどこかでリアルなつきあいを深めていくはずだ“私も同感です。たとえテレワークが進もうとも、AIに仕事を取って代わられようと、人と人とのつながりが必要な物事や仕事はなくならないと思います。
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Tokyo Love Story2020 6話まで配信されています。さとみちゃんが“傘のエピソード“で本領発揮ですが、この先どういう展開になるのか? 原作に寄せるのか、平成版のように持っていくのか? 伏線は張ってあるようにも思えるし楽しみです
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